クリーニング用語解説

後処理 (あとしょり)
ドライクリーニング洗浄後、残った汚れやしみなどに処理をほどこすこと。専用の処理剤を用いる。
ウェットクリーニング (wet cleaning)
水洗いでデリケートな衣料を処理するための洗い行程をいう。特殊クリーニング方法のため、かなり高度な洗い技術と仕上技術をマスターしてから行う必要がある。一般にはブラシやササラを仕様した手洗いを(押し洗い)原則とし、ランドリー用ワッシャーを使用する場合もネットを用い、低温で短時間処理することが基本である。品物を傷めないためにドライクリーニングして、ある程度の汚れを除去し、更に残存した水溶液汚れを除去する場合によく行われている。ウェットクリーニングの対象品にはデリケートな衣料が多いので、あらかじめウェットクリーニングが可能かどうかを十分にチェックしなければならず、繊維特性だけでなく染色特性を考慮する必要がある。ウェットクリーニングは黒洗い、または色洗いともいわれている。
外交 (がいこう)
クリーニング業での外交とは、各家庭を直接訪問し商品を集荷・配送するシステムを指す。外交の料金は、店での料金より割高となるため中流以上の家庭を訪問するケースが多いため最近まであまり営業活動としては活発ではなかったが、一般家庭をターゲットとした新システムが導入され最近また、重要視されている。
界面活性剤 (かいめんかっせいざい)
水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい親油基をもつ有機物質で界面張力を低下させ、2つの溶け合わないもの同士を溶けあわすもの。また、界面活性剤のうち、特に洗浄作用の強いものが洗剤として使われている。代表的洗剤として、石けん、合成洗剤がある。種類は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤がある。
化学繊維 (かがくせんい)
人造繊維ともいう。化学繊維は、木材、石炭、石油、天然ガスなどを原料とし、これらに化学処理を施して繊維の形にした長繊維である。これを短く切って短繊維としても使われている。化学繊維を、大分類すると、再生繊維、半合成繊維、合成繊維、無機繊維(ガラス繊維、特殊繊維)になる。
クリーニング (cleaning)
商業洗濯をクリーニングという。クリーニング業法ではクリーニング業を「溶剤または洗剤を用いて衣類その他の繊維製品又は、皮革製品を原型のまま洗濯することを営業すること」と定義している。取扱う品物によってホームクリーニング、リネンサプライ、貸しおむつ、貸しおしぼり、基準寝具、じゅうたん、毛皮、皮革、和服クリーニング、ユニフォームレンタルなどがある。営業形態で分けると、産業クリーニング、一般クリーニング店、ホールセール、営業所または取次点などとなる。
クリーニング師 (くりーにんぐし)
クリーニング業法2条・3条右に規定されている資格。各都道府県知事がクリーニング師試験に合格したものに与える。クリーニング業はクリーニング師の有資者が一人以上いることが開業許可条件となる。